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歯並びの乱れは健康の乱れにつながります

歯並びの乱れは健康の乱れにつながります

「歯並びを矯正するメリット」とは、なんでしょう? 多くの方は「見た目が良くなる」「笑顔に自信が持てる」といったことを思い浮かべるのではないでしょうか。確かに見た目の改善も大切ですが、歯列矯正のメリットはそれだけではありません。一番は、「歯並びを整えることで歯の機能性や咬み合わせが改善する」という点にあるのです。

矯正には2つのステップがあります

STEP①子供の頃に行う「咬合誘導」

STEP① 子供の頃に行う「咬合誘導」

受け口や出っ歯の場合や歯が重なっていたり、生えるスペースがない、または生え変わりが遅いお子様は6歳~12歳までの間に、咬合誘導装置で骨格を治します。骨格から治すことで、大人になった時の矯正治療がスムーズに進みます。また場合によっては、矯正治療を行わなくて済む可能性もあります。お子様の歯並びが気になる親御様は、まずは早い段階でご相談されることをお勧めします。

費用35万円~(税込38.5万円)

STEP②矯正装置で歯を移動させる「成人矯正」

STEP② 矯正装置で歯を移動させる「成人矯正」

成人の場合はブラケットという装置を装着して歯を動かします。成人矯正は年齢制限はないため、何歳からでも始められます。当院では基本的に目立たないセラミックブラケットを使用しています。歯並びを良くするだけでなく、機能性や咬み合わせの改善も期待できます。

費用80万円~(税込88万円)

歯の機能性・咬み合わせが改善することのメリット

虫歯になりにくくなる

歯並びが悪いと、どうしてもブラッシングの行き届かない部分が出てきて、虫歯になりやすくなります。歯並びを改善することで、虫歯になりにくい健康な口腔内環境にできます。

歯周病になりにくくなる

虫歯と同様に、歯並びを改善することでブラッシングしやすくなり、歯周病の発症・進行を予防できます。

歯が長持ちするようになる

歯が傾いていたりズレていたりすると、咬む際に余計な力がかかり歯にダメージを与えてしまいます。本来、歯は上下の歯がきちんと咬み合って、咬む力が分散される仕組みです。歯並びを整えて正常な咬み合わせにすることで、歯を長持ちさせられるようになります。

歯の被せ物が作りやすくなる

歯がそれぞれ違った角度で生えていると、被せ物を取り付けることが困難になる可能性があります。歯列矯正しておくことで、ほかの治療もスムーズに進行できます。

顎関節がスムーズに動く

歯並びが悪いと、口を閉じる際にどこかの歯が邪魔になり、下顎が本来戻るべき位置にスムーズに収まらない場合があります。長期間にわたってこのよう状態が続くと顎関節症になる可能性もあるため、顎関節を保護する意味でも歯列矯正は大切です。

身体的トラブルが改善することも

歯を支えている歯根膜は自律神経に繋がっています。そのため、咬み合わせが悪いと首や肩こり、頭痛といったものにも影響すると言われています。

歯の咬み合わせが改善することで、上記のように実に多くのメリットが得られます。
では、ここで改めて考えてみましょう。
そもそも良好な歯の咬み合わせを得ている人・得ていない人の違いはどこにあるのでしょうか。
それには、幼少期の「歯の萌出前」、その時期の口腔内の筋機能が大きく影響しています。
本来、きれいな歯並びのためには健全な口腔機能の発達が欠かせないものですが、口腔機能の発達には「吸啜運動」「咀嚼運動」が大きく影響しています。
歯の萌出前に必要とされる正しい舌の位置、適切な舌圧、口唇圧、この3つが健全に獲得できないことで吸綴運動と咀嚼運動の障害を起こし、歯並びに影響が出てきます。

吸綴運動・・・

赤ちゃんがおっぱいを吸うこと
吸綴反射は新生児に見られる原始反射のひとつで、指などを赤ちゃんの口の中に入れると吸い付く反応。
新生児の口の中に指を入れるとおっぱいを飲むときのようにチュチュと力強く規則的に指を吸う吸綴運動がみられる。

咀嚼運動・・・

食べ物を前歯で噛み切り、奥歯で噛みつぶす動き

これらの運動は赤ちゃんや小さなお子様にとって本来ごく自然なことで、正しい「吸啜運動」「咀嚼運動」ができること、これらが先々の歯並びにおいて重要になってくるのです。

そして、この正しい「吸啜運動」「咀嚼運動」ができるようになるためには正しい舌の位置、適切な舌圧、口唇圧が必要になります。
これらが正常に機能して、始めて正しい吸綴運動や咀嚼運動が獲得されます。

もし、しっかりとした運動が幼児期に獲得できていない子どもは将来歯並びが悪くなる可能性があります。
一度悪くなった歯並びの状態では、歯並びを治してからでないと口腔機能発達のためのトレーニングを行っても効果が少ないので注意が必要です。
なお、3歳を過ぎて歯並びに問題がある場合、下記にご案内しています『ペコパンダ』と『りっぷるとれーなー』を用いた治療法をお勧めしています。
6歳からは拡大床治療と『ペコパンダ』『りっぷるとれーなー』『マウスピースタイプの総合治療装置』による治療を行います。

正しい舌の位置、適切な舌圧、口唇圧を得るために

では正しい舌の位置、適切な舌圧、口唇圧を得るためには、どのようなことに注意をしたほうが良いのでしょうか?

幼児期において舌の役割はとても大きいものです。舌が口蓋を押し上げることで、正中口蓋縫線(せいちゅうこうがいほうせん)が広がり、適切な骨の成長が行われます。

当院では幼少期における口腔機能の発達を4つのステージで分類し、それぞれのステージでの最適なトレーニングと注意点をご案内しています。

正しい舌の位置

口腔機能の発達のステージ
  • 1.無歯期 0~7ヶ月
  • 3.奥歯期 1.5才
  • 2.前歯期 1才
  • 4.完成期 3才
1.無歯期 0~7ヶ月 3.奥歯期 1.5才
  • 吸綴反射による母乳の飲み込み運動
  • 口唇と顎の動きは顕著でなく、が活発に動く
  • 6ヶ月で吸綴運動は無くなり、スプーンからの食べ物の取り込みが可能になり、離乳食が開始される
  • 第一乳臼歯が生え始めるため、奥歯を使った噛む動きがでてくる
  • 口唇、舌、顎との連動によって咀嚼運動が生まれる
  • 噛み潰し運動が上達するが、すりつぶしはうまくできない
  • 食べ物の大きさや硬さは、臼歯歯根膜の圧受容器から脳に送られ、咀嚼力や回数が調節される
2.前歯期 1才 4.完成期 3才
  • 顎堤の高さが増し、舌が口のなかに収まって動きやすくなる
  • 口唇と舌の動きが分離し、舌で食べ物を押しつぶすことができる
  • 舌で切歯乳頭付近(切歯孔)を押しつぶす運動
    →三叉神経に刺激を与える
    口蓋を押し広げる
  • 「手掴み食べ」
    手と口を使用して食べることで脳に刺激を与える
  • 前歯で噛みちぎることができる
  • 2才半ごろには第2乳臼歯を含めた全乳歯列が完成する
  • 食べ物のすりつぶしが可能になり、殆どの食品が食べれて咀嚼力が増大する
  • 上下の奥歯が咬合することで咀嚼リズムが獲得され硬さのあるものが食べられるようになる
ステージに合わせた最適なトレーニングと注意点
1.無歯期 0~7ヶ月
  • 母乳を飲むときに乳輪が見えるか見えないか →見えてしまう場合は、口唇力が弱い
  • 人工乳の場合は15分で1本飲む →しっかり吸い込まないのにミルクが出てきてしまうと口唇と舌の圧力が弱くなる
  • 離乳食 6ヶ月 スプーンで与える時には、こすり付けずに自分で上口唇を使って飲み込むようにさせる →上口唇を鍛える
  • ハイハイ運動で手、首、肩などを鍛える
  • 色々なものを咬ませて大きさを確認させる

人工乳などで正しい吸綴運動ができない場合、正しい咀嚼運動に移行しない

そのためのトレーニング用哺乳瓶

そのためのトレーニング用哺乳瓶

2.前歯期 1才 3.奥歯期 1.5才 4.完成期 3才
  • 食べ物の大きさに注意する
  • 舌力を鍛える
  • 五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を使って物を食べる
  • 口唇を閉じて左右を使って食べる
  • いきなり硬いものを食べさせない
  • すりつぶしが必要なもの(タコ、お餅、ステーキなど)は与えない
  • すりつぶしが必要なものを食べさせる
  • 1口20回噛んでから飲み込む

3歳児までに口腔機能の発達が決まる

小児矯正においてはそれまでの間に治療が必要になってきます。もし、しっかりとした治療ができていない子どもは将来歯並びが悪くなる可能性があります。一度悪くなった歯並びの状態では、歯並びを治してからでないと口腔機能発達のためのトレーニングを行っても効果が少ないので注意が必要です。なお、3歳を過ぎて歯並びに問題がある場合、下記にご案内しています『ペコパンダ』と『りっぷるとれーなー』を用いた治療法をお勧めしています。6歳からは拡大床治療と『ペコパンダ』『りっぷるとれーなー』『マウスピースタイプの総合治療装置』による治療を行います。

そのためには検査とトレーニングが必要

正しい検査とトレーニング方法

舌の位置と舌圧の改善(舌圧測定とトレーニング法)

舌圧測定とトレーニング法

口唇圧の改善(口唇圧測定とトレーニング法)

口唇圧測定とトレーニング法

りっぷるトレーナー1

りっぷるトレーナー2

正しい舌の位置及び舌圧と口唇圧トレーニング(総合治療装置)

正しい舌の位置および舌圧と口唇圧のトレーニング装置

このように必要な時期に必要なトレーニングを行うことでお子様の歯並びを健全な状態にしてあげることが可能になります。ただし、小児矯正においては、成長により状態が異なりますので、必ずしもこれらの治療法だけで終了するわけではありません。小児矯正だけで終了するお子さんもいれば、その後成人矯正が必要になることもあることをご理解頂ければと思います。

当院では親知らず以外の歯は抜かずに矯正します

当院では親知らず以外の歯は抜かずに矯正します

浦和歯科医院「医療法人 八秀会 DENTAL OFFICE かきぬま歯いしゃ」では、非抜歯矯正(抜かない矯正)を推奨しています。従来の矯正治療では、歯を並ばせるスペースを作るため抜歯を行うことが当然と考えられていました。しかし、歯列矯正の目的は「正しい咬み合わせを作ること」が第一。当院では見た目の良さだけでなく「末永いお口の健康」を実現させるため、抜歯せずに上下の歯が正しく咬み合っている状態まで導きます。

非抜歯矯正のメリット

※極端に顎が小さくて歯が大きい場合は抜歯する可能性もあります。

  • 治療期間が抜歯矯正よりも大幅に短くなることがあります。
  • 自然な美しい歯並びになります。
  • 歯がすべて揃っているので、より安定した咬み合わせになります。
  • 虫歯や歯周病になりにくくなります。
  • 顎関節症になるリスクが軽減されます。
  • 矯正治療後の後戻りが少なくなります。
  • 咬み合わせが原因の頭痛などが改善される場合もあります。

歯を抜かずに矯正治療を行った例

※画像をクリックすると拡大します。

【小児】

リスク:

  • ブラッシングしていないと虫歯・歯周病になる可能性があります。
  • 装置による発音障害があります。
  • 痛みがともなうことがあります。

期間:約4年
治療費:350,000円~(税込385,000円~)
チェック費用:一回1,000円×治療期間(税込1,100円)
頻度:月に1回程度

Class1 叢生①
  • 小児のケース Class1 叢生①
  • 小児のケース Class1 叢生
Class1 叢生②
  • 小児のケース Class1 叢生②
  • 小児のケース Class1 開咬
Class2 上顎前突(出っ歯)①
  • 小児のケース Class2 上顎前突(出っ歯)①
  • 小児のケース Class2 上顎前突(出っ歯)①
Class2 上顎前突(出っ歯)②
  • 小児のケース Class2 上顎前突(出っ歯)②
  • 小児のケース Class2 上顎前突(出っ歯)②
Class3 下顎前突(受け口)①
  • 小児のケース Class3 下顎前突(受け口)①
  • 小児のケース Class3 下顎前突(受け口)
Class3 下顎前突(受け口)②
  • 小児のケース Class3 下顎前突(受け口)②
  • 小児のケース Class3 下顎前突(受け口)②

※画像をクリックすると拡大します。

【成人】

リスク:

  • ブラケットに粘膜が付着し、口内炎ができる可能性があります。
  • 歯の根の骨が吸収する可能性があります。
  • ブラッシングしていないと虫歯・歯周病になる可能性があります。
  • 痛みが伴うことがあります。

期間:1年半~2年くらい
費用:精密検査
術前5万円(税込5.5万円)
術後5万円(税込5.5万円)
装置80万円~(税込88万円)
チェック費用:月5,000円(税込5,500円)

Class1 叢生
  • 成人のケース Class1 叢生
  • 成人のケース Class1 叢生
Class1 開咬
  • 成人のケース Class1 開咬
  • 成人のケース Class1 開咬
Class2 上顎前突(出っ歯)
  • 成人のケース Class2 上顎前突(出っ歯)
  • 成人のケース Class2 上顎前突(出っ歯)
Class3 下顎前突(受け口)①
  • 成人のケース Class3 下顎前突(受け口)①
  • 成人のケース Class3 下顎前突(受け口)①
Class3 下顎前突(受け口)②
  • 成人のケース Class3 下顎前突(受け口)②
  • 成人のケース Class3 下顎前突(受け口)②
Class3 下顎前突(受け口)③
  • 成人のケース Class3 下顎前突(受け口)③
  • 成人のケース Class3 下顎前突(受け口)④

一般的な矯正装置の比較

  メタル プラスチック セラミック
審美性 ×
耐久性
取り外し × × ×
金属アレルギー ×
治療期間

取り扱い矯正装置(成人矯正)

マルチループワイヤー

マルチループワイヤー

非抜歯矯正を実現する矯正装置です。従来に比べワイヤーの長さが約3倍になっており、ループ形状を作ることで歯に多用な力をかけることができます。これにより、複雑な症例でも抜歯せずに矯正できるようになり、また治療期間の短縮化という効果もあります。

メリット デメリット
  • 抜歯しないで矯正治療できることもある
  • 治療期間が比較的短い
  • 装着時に違和感を覚えやすい
  • ブラッシングしにくい
  • 親知らずは抜歯する必要がある
ガムメタルワイヤー

ガムメタルワイヤー

トヨタのグループ企業が開発した新しいチタン合金です。ゴムのように柔らかくしなやかな形状記憶合金をワイヤーに使った矯正装置です。従来のワイヤーよりも効率的にソフトな力をかけるため、装着時の痛みが少なくなっています。また、歯を抜かずに矯正でき、治療期間も短めです。

メリット デメリット
  • 抜歯しないで矯正治療できることもある
  • 治療期間や診療時間の短縮が可能
  • アレルギーフリー
  • 親知らずは抜歯する必要がある
  • 咬み合わせの状態によってはほかのワイヤーと併用する場合もある
セラミックブラケット

セラミックブラケット

歯の表面に取り付けるブラケットに、自然な歯の色に近いセラミックを使用します。使用範囲として歯の5番から5番までに使用します。

メリット デメリット
  • 患者様の歯の色に合わせられる
  • アレルギーフリー
なし

当院では審美的な面や、装置の機能性を最大限に活かすために前歯から左右5番目までの歯にセラミックブラケットを使用しております。

矯正治療にとどまらない「咬み合わせの総合治療」も行っています